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数日前、自宅へ帰ると父が言いました。
「たかしが死んじゃったって」
たかしさんというのは、私のいとこです。
でも、父と3つ違いのおじさんです。
私はずっと、この人のことを叔父だと思っていました。
戦後、貧しいころ、父と一緒に暮らし、兄弟のように育った人でした。
「バイクはダメだって何度も言ったのに」
「死んじまったらお終いだよ、全部」
官公庁に勤めていて、外回りを担当していたそうですが、
このごろの経費節減で、車の使用が半分になり、
バイクを使用していた最中の事故だったそうです。
父は気丈にいましたが、とても肩が小さく見えました。
筑波なまり丸出しの、小さなまるっこい叔父さんでしたが、
いつもニコニコ、とても人懐っこい目をした人でした。
いとこ会を作って、いろいろイベントを開いてくれました。
父の家系はどちらかというと長寿で、
父は6人兄弟の末っ子ですが、
その6人全員がまだまだ元気なのです。
たかしさんも、昔は実業団駅伝に出たのが自慢のスポーツマンです。
本当だったら、まだまだこれからだったのに。
いつも相手のいいところを探してくれる人でした。
「あんちゃんはすごいんだぞ~」
と私の父をとても慕ってくれて、
私に若いころの父のすごかった話をたくさんしてくれました。
あんな風に、私も人のいいところを引き出して、
家族を大切にして、一生懸命な人になりたいと、
たかしさんが教えてくれたことを、
ここに記録しておきたいと思います。
合掌。